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バッハ :組曲 プレリュード BWV 996

Bach, Johann Sebastian:Suite Praeludio

作品概要

楽曲ID:65078
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3 応用4 応用5 発展1 発展2 発展3 発展4 発展5

楽譜情報: 0件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (606文字)

更新日:2024年1月8日
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バッハのe-mollは悲しみを表現する曲が多くありますが、このプレリュードはどちらかと言うと深刻なムードではなく、Prestoのセクションに入ると、とても生き生きとしたムードになります。もともとリュートの為に書かれたものらしいのですが、ギターヴァージョン、ハープシコードヴァージョンも是非聴いてみて下さい。

ピアノで演奏するからにはピアノの特性を活かす事が理にかなっています。

1~15小節間、即興性が要求されます。そして付点のリズムは、「フランス序曲」のスタイルを連想させますので、威厳のある演奏が望まれます。

プレストセクションは、基本的には3声で書かれてはいるのですが、前半は2声で進んでいき、途中で3声になり、終わりに近づくに従って、声部は増えていき。最後は4声で終わっています。

故にprestoの強弱は、冒頭ppから始まり、終わり頃にフォルテになっていく流れが自然です。

これから述べるのは、プレストセクションの小節番号ではなく、冒頭からの小節番号です。

声部が重なって大きくなっていくと説明しましたが、途中で突然、低い音域に変わったり(31~39小節間)、ピークに達すると思いきや突然2声になってしまったり(54~58小節間)するセクションは、アンサンブルの楽器が変わると考えます。楽器数が少なくなったり、ソロだけの楽器になった等に解釈します。そのようなセクションを演奏するときは、異なった音質を使って下さい。

執筆者: 大井 和郎
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