この曲は、差が6の素数の組(p, p + 6)を用いて、「想像と実際」における「折衷と反発」を表現したものである。最初の組である(5,11)を基本に、様々な組に基づくアルゴリズムのプログラミングを行い、「音高、音価、強度」および「旋律、和声、律動」を生成している。形式は、5つの組(5,11,17,23,29)に基づいて5楽章となり、それぞれの楽章は、2つの組(5,11)、4つの組(5,11,17,23)に拍点を持つ節を、素数回数分(2,3,5,7)反復する組み合わせによって構成されている。2011年から2017年の6年間を舞台にした想像上のストーリーに拠って音楽は進行する。