バッハ :第15番 前奏曲とフーガ 第15番 フーガ BWV 884 ト長調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.15 Fuge Nr.15 G-Dur

作品概要

楽曲ID:62216
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3

楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (491文字)

更新日:2023年9月20日
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このフーガを演奏するにあたって2つの主な注意点があります。1つ目はテンポの問題になりますが、それはこのフーガのキャラクターを理解してからになります。喜怒哀楽で例えれば明らかに楽しい世界であり、いてもたっても居られないくらいわくわくするフーガです。そして61小節目から始まるカデンツは更に楽しさを演出しています。そのように考えたとき、このフーガのテンポは必ずこの「プレリュードよりも速く」設定します。

このプレリュードも楽しさの演出ですが、このフーガはそれよりも「もっと楽しい楽しさ」であり、それはテンポを更にアップすることで表現可能になります。決して大人しく弾かないようにすることです。

2つ目は、声部の独立に対する配慮です。このフーガもとても声部独立が難しいフーガで、それを目指して欲しいです。例えば、16小節目からの右手、ソプラノとアルトを同時に弾くわけですが、アルトの音がソプラノと混ざってしまって訳がわからなくなりますので、例えばソプラノはフォルテに対して、アルトはppで弾いて、8分音符はスタッカートにするとか、色々工夫できるはずです。そのような声部の独立を全て行って下さい。

執筆者: 大井 和郎
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