バッハ :第6番 前奏曲とフーガ 第6番 フーガ BWV 875 ニ短調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.6 Fuge Nr.6 d-moll

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集

解説 (1)

解説 : 大井 和郎 (1069文字)

更新日:2019年1月9日
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【フーガ】

まずは冒頭からの解説になります。主題は1-2小節間のソプラノになります。2小節目最後のAで一区切りつけます。その間、リズムは3連符と8分音符の2種類しかありませんが、3連符の最後のGは(1小節目)、次の8分音符のAに解決されると考えます。故にこの3拍目の8分音符のAにはアクセントをつけてはいけません。

次のDもpから始まり徐々に2小節目の3拍目近辺を目指して膨らませ、3拍目を過ぎたら徐々に衰退させます(つまりはこの主題は2つの部分から構成されている と考えて良いと思います)。以降、主題はこれの繰り返しになります。その他、レゾルーション(解決)の場所で注意するところは、8小節目3拍目のソプラノ16分音符のGは、2拍目Aからの解決になります。ここもアクセントつけないように。 声部の独立で最も難しい部分は、11小節目の左手にあります。11小節目の左手は、テノールとバスが3拍目より掛け合いになり、12小節目の2拍目まで続きます。各声部、1拍毎に2つの音符が 出てきますので、2つの声部で1拍に合計4つの音があります。この4つの音は全てタイミングが異なって出てきます。11小節目の3拍目を例に取りましょう。バスはAD、テノールはGFisですね。

これらが4つ一緒になって、AGFisD と聞こえないようにしなければなりません。試しに、右の手でテノール、左の手でバスを担当してこの部分を弾いてみましょう。そうすると簡単に2つの声部を独立させることができると思います。ところがこれが左手のみでここを弾くとなかなかそうはいきませんね。

筆者はヘンレー版を見ていますが、テノールの2つの音には、「2-1」の指使いが書かれています。つまりは、テノールの1つめの音を1の指で取り、2つめの音を2で取り、すぐまた1に変えろという指示ですね。しかしながらテノールの2つめの音を2で取ると、バスの付点8分を次の16分まで繋ぐことが大変に困難になります。そうするとバスは切れてしまい、この2つの独立した声部は1つの声部としてしか聞こえなくなってしまいます。

そこで、テノールの指使いですが、2つの音は両方とも1を使い、1-1という指使いにします。この指使いで音が切れるようであればペダルを使っても良いと思いますが、こうすることでバスの5の指がとても楽に繋ぐことができるはずです。お試しください。

19-20小節間はシークエンスが入ってきます。主題の断片(3連符の部分のみ)が抜粋され、色々な調でで登場しますね。調によってカラーを変えてみましょう。

執筆者: 大井 和郎

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