バッハ :第1番 前奏曲とフーガ 第1番 フーガ BWV 870 ハ長調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.1 Fuge Nr.1 C-Dur

作品概要

楽曲ID:62202
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3

楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (424文字)

更新日:2023年9月14日
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バッハが書くC-durという調は、純真無垢的なイメージが強いのですが、このフーガに限って言えば、これまでのC-durのイメージとは異なり、とても楽天的だと言えます。曲のほぼ全体に、16分音符が書かれており、この16分音符は後半になると全く途切れません。どこかの声部にリレーされても途切れることはなく、最後のカデンツを迎えます。

この連続する16分音符は、期待感を表現し、楽しさの表現であり、徐々に気持ちが高ぶっていく様子の描写です。故にテンポは2拍子で感じられる、速いテンポの選択が理にかないます。

テーマは、冒頭2小節と考えます。この1~2小節間で例えると、2小節目1拍目のAがテーマの

ピークポイントです。従って、同小節2拍目のGは、Aよりも音量を少し下げるように弾くと良いです。以下テーマが出てきたら同様のシェーピングにします。

このフーガは楽しさの表現とは言え、F-durやA-durのような力強さはありませんが、上品な中での楽しさとお考え下さい。

執筆者: 大井 和郎
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