バッハ :第23番 前奏曲とフーガ 第23番 前奏曲 BWV 892 ロ長調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.23 Prelude Nr.23 H-Dur

作品概要

楽曲ID:62200
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3

楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (420文字)

更新日:2023年10月6日
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バッハのH-durで書かれた作品は多くはありません。平均律曲集第1巻のH-durは、とても温厚で品があり、柔らかく、心地よい時間がゆったりと横に流れるという調でしたが、これも同じ性格です。決して深刻な面はありません。

このプレリュードの特徴としては、16分音符が途切れる場所が全く無いという事です。つまりは終止らしい終止が見当たらなく、どこにでも必ず16分音符が書かれてあります(B-durのパルティータのアルマンドと似ています)。故に、奏者は、流れを止めること無く、また音楽を縦割りにせず、ゆったりとスムーズに横に流れるように弾くことが重要です。

なお、このプレリュードに書かれてあるトリルに関してですが、例えば、1小節目4拍目の右手であるとか、2小節目2拍目と4拍目の左手のようなトリルの場合、数は最後の2つの32分音符まで止めること無く入れた方がスムーズにきこえます。3つや4つで止めてしまうと流れがそこで中断される感じが出てしまいます。

執筆者: 大井 和郎
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