バッハ :第18番 前奏曲とフーガ 第18番 前奏曲 BWV 887 嬰ト短調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.18 Prelude Nr.18 gis-moll

作品概要

楽曲ID:62195
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3

楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (501文字)

更新日:2023年9月14日
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このプレリュードはテンポによって雰囲気が全く変わります。どのテンポを選ぶかは吟味したいところです。筆者の理想を述べさせて頂きますと、4分音符=100は欲しいところです。このテンポに設定すると、左手の伴奏形アルペジオ(例 2小節目)などが重たくなる事もありません。

流暢に軽快に進む事が可能になります。

逆に設定して欲しくないテンポは、4分音符=60位のテンポで、このテンポに設定すると、まず重々しさを感じます。左手の伴奏形アルペジオは、1の指が連打音になる為、更に重くなります。

そして音がクラッシュする瞬間が長くなります。2小節目2拍目の右手は、GisとHが書かれています。これが8分音符1個分の長さで伸びます。ところがこの時、左手の2拍目はFのダブルシャープが書かれており、これが、右手のgisとクラッシュします。

書かれている音なのでクラッシュはしかたないのですが、あまりにもテンポが遅いと、このクラッシュの時間が長くなり、奇異な響きになります。テンポは遅くしないことです。

その他、この曲は版によって音が違うのかもしれませんが、23小節目のような場所は、くれぐれも読み間違いのないように気をつけて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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