バッハ :第16番 前奏曲とフーガ 第16番 前奏曲 BWV 885 ト短調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.16 Prelude Nr.16 g-moll

作品概要

楽曲ID:62193
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (440文字)

更新日:2023年9月20日
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これはフランズ序曲(French Overture)の典型的な書法です。パルティータc-mollの冒頭のsinfoniaも同じなのですが、この付点のリズムが特徴で、実際に書いてあるリズムよりももっときつめの付点でも構わない位です。この序曲は威厳があることが特徴で、ルイ14世に雇われていた作曲家、J.P.リュリによって定着されたものです。

付点のリズムによって生き生きさが出ますが、それよりも威厳を感じさせる重々しい感じを出します。ただし付点のリズムは決して緩くならないように気をつけます。

バッハの書くg-mollは割と深刻な一面を見せる曲が多いです。この曲もそのような意味からも、「軽々しくならないように気をつける」事を忘れないで下さい。

この付点のリズムは最初から最後まで続きます。下手をすると強弱が平坦になりかねない曲でもあります。どのような和音進行であるか、和音に直して弾いてみて下さい。ピークポイントに達する部分はどこにあるのかも考え、「方向性」を持たせるようにして下さい。

執筆者: 大井 和郎
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