バッハ : 第13番 前奏曲とフーガ 第13番 前奏曲 BWV 882 嬰ヘ長調
Bach, Johann Sebastian : Prelude und Fuge Nr.13 Prelude Nr.13 Fis-Dur
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
楽譜情報:2件解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(773 文字)
更新日:2023年9月14日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (773 文字)
バッハのおっとりした一面が垣間見られるのがFis-durという調です。静かな美しさとでも言いましょうか。
このプレリュード、1~2小節間の右手がテーマ(主題)です。そして4小節目の右手が副主題になります。この手の2声の曲は、どちらを優先すべきか迷うところもあるのですが、まず、テーマが出て来たらそれを優先して下さい。1~2小節間は右手を出します。
ただし、副主題に関しましては、本当に多くの副主題が出てきて、これを毎回出すのもしつこすぎますので、副主題は、筆者であれば、バックグラウンド的な存在にします。つまりは、副主題が出てきたら別声部を優先させます。
左手には付点8分音符+16分音符が1小節につき、3つ並ぶパターンがあります。例えば1小節目の左手です。しかしこのパターンには2種類あり、1~3小節間のように音階を辿ってメロディーラインになっているものと、4~6小節間のように、和音を分解したアルペジオのパターンがあります。音階を辿っている方はこれを出して構いません。しかし、アルペジオの方は、別声部を優先させます。
また、付点8分+32分2つ 付点8分音符+16分音符が2つ(例 7小節目左手)のパターンもあります。
そこで、このプレリュードに出てくる主な素材を5つと仮定します。そして、例えばこれは単なる一例に過ぎませんが、このような優先順位を組み立てることができます。
1 テーマ
2 付点8分音符+16分音符3つの音階パターン
3 付点8分+32分2つ 付点8分音符+16分音符が2つ
4 副主題
5 付点8分音符+16分音符3つのアルペジオパターン
例えば1小節目は、1と2が重なり合っていますので1を出すようにします。
4小節目は、3と4が重なり合っていますので3を出すと言った具合です。
皆さんもご自分のオリジナルの素材の数と優先順位を決めてみて下さい。
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