バッハ :第6番 前奏曲とフーガ 第6番 前奏曲 BWV 875 ニ短調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.6 Prelude Nr.6 d-moll

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (739文字)

更新日:2018年3月12日
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第6番 ニ短調 【プレリュード】

このプレリュードで気を配るところはダイナミックの変化です。奏者はまず徹底した分析を行い、音楽はどこに向かっていくのか、セクション毎に把握しなければなりません。その上で、ダイナミックを決定していきます。

1小節目からは5小節目の1拍目Fに向かって行くと仮定します。このプレリュードは、上行はクレシェンド、下行はディミニュエンドという風には考えず、ゴールに向かって音量を上げていくと考えれば良いかもしれません。5小節目1拍目のFが4小節目の音よりも大きいか小さいかは議論できる場所であると思います。理論的には4小節目3拍目がV7で、5小節目が I ですので、和音が解決される場所=ディミヌエンドと考えても良いと思いますが、5小節目のFが最も大きい音と仮定してもかまわないと思います。そう考えますと、1小節目より2小節目、2小節目より3小節目、3小節目よりも4小節目のほうがテンションがそれぞれ上がります。  同じく、6小節目から新たなセクションが始まり、9小節目に向かうと考えます。9-10、11-12、はシークエンスです。どちらの方が大きいかは奏者に委ねれば良いと思います。続いて、13-14、15-16も2小節単位のシークエンスですね。さて、18小節目より、26小節目を目指す長いクレシェンドが始まります。そうすると18小節目はpが望ましく、例えば17小節目などでディミニュエンドをかける等、18小節目がpになるもって行き方を考えてみましょう。

以降、これまでの流れを参考にして引き続きダイナミックコントロールを常にかけます。恐らく42小節目のBが最もテンションの高まる小節ではないかと思います。最後は当然ですがディミヌエンドで終わってください。

執筆者: 大井 和郎
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