バッハ :第5番 前奏曲とフーガ 第5番 前奏曲 BWV 874 ニ長調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.5 Prelude Nr.5 D-Dur

作品概要

楽曲ID:62182
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3

楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (532文字)

更新日:2023年9月14日
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バッハのD-durという調整はとにかく楽しく、嬉しく、軽快で、そして楽天的な調です。インベンション、シンフォニア、平均律曲集第1巻、トッカータ、パルティータ等を思い浮かべて下さい。

どれも共通している楽しい性格ですね。このプレリュードも実に楽しいプレリュードです。

このプレリュードを演奏するにあたり、3つ助言があります。

1 アーティキュレーション 曲中に出てくる2小節目、右手3~4拍間の8分音符のパターンは、2つの8分音符をペアにして、後ろの方の裏拍の音を短く切ることで軽快さが出せます。この裏拍の音符を長く伸ばしてしまうと、次に同じ音符が待っていますので、重たく聞こえます。

2 同じくこの2小節目、右手3~4拍間の8分音符のパターンを演奏するとき、よく数えて下さい。この部分だけテンポから外れて必要以上にゆっくり弾いてしまう奏者がいます。

3 右手は2声の駆け引きと考えます。例えば、5小節目、1~2拍間、アルトが質問を投げかけ、それに対して、3~4拍間、ソプラノがその質問に答えるようなイメージです。以降、この2声は同時に登場することもありますが、交互に登場することが多いので、この右手2声をどれだけ独立させることができるかで、このプレリュードが変わってきます。

執筆者: 大井 和郎
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