バッハ :第3番 前奏曲とフーガ 第3番 前奏曲 BWV 872 嬰ハ長調

Bach, Johann Sebastian:Prelude und Fuge Nr.3 Prelude Nr.3 Cis-Dur

作品概要

楽曲ID:62180
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:2分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3

楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (720文字)

更新日:2023年9月14日
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この手のアルペジオが並ぶ曲をどのように弾けば良いかは、このアルペジオをブロック体の和音に変えてしまうとわかりやすくなります。方法をお伝えします。

1 区切りの良い場所を見つける

例えば、6小節目の終わりであれば主和音に戻るカデンツ的な部分ですので、ここを1つの区切りとしても良いですし、3小節目であればCis-durの主和音ですからここでも構いません。特に合っているとか間違っている事はありませんので、ご自分の思うように区分分けします。

2 この曲の場合、2拍ごとに1つの和音が来ていますので、例えば3小節目までを一区切りとするのであれば、合計6つの和音ができることになります。

3 この6つの和音を弾くと5つ目の和音が最もテンションが高いことがわかります。1つ目よりも2つ目、2つ目よりも3つ目、3つ目よりも4つ目、そして5つ目が最もピークになりますので、5つ目に向かった徐々にクレシェンドをかけ、5つ目から今度は6つ目までをディミヌエンドにすると理にかないます。このような、和音の進行も、遅いテンポではわかりにくいのですが、今のように和音に直してしまうことでとてもわかりやすくなります。

以降、同様の作業をします。

ト音記号には2つの声部があることから、上の声部と下の声部で異なったアーティキュレーションを使っている音源がありました。とてもわかりやすかったのでこれも1つの、ポリフォニーの秩序を守る方法です。

25小節目からはAllegroとマーキングがしてあります。実際の拍を24小節目までの拍よりも速くするのではなく、聴いていて明らかに速いテンポであることを伝えられるテンポを選んで下さい。従って、25小節目以降はかなり速いテンポが望ましいです。

執筆者: 大井 和郎
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