田中 修一 :「胡舞」
Tanaka, Shuichi:DANSE DE LA SERINDE
作品によせて : 田中 修一 (211文字)
「胡」とは中国では北方や西域の異民族をいい、欧題の「セランド」は、絹(セル)とインドの影響を受けた地域を表わすが、司馬遷の『史記』大宛列伝に「大宛以西、安息国(ペルシャ)にいたるまではその俗ほぼ同じく、言語相通じ、みな深眼にして多鬚髯」と見え、作曲者のイメージは、「タリム河の上流、新疆の西端パミール高地の東麓、カシュガルの仙境」といった所にある。曲は緩急二つの部分からなり、緩やかな序奏部はヴァイオリンのみで演奏される。
検索