Mozart, Leopold:

作品概要

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (1164文字)

更新日:2018年7月21日
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表示記号はcon motoとだけ書いてあり、テンポマーキングは書いていません。重たくなることを避けるため、4分音符=105以上(位)は欲しいところです。左手の伴奏系は4分音符が拍を刻んでいます。この連打音が、重たさや硬さの要因になりますので、左手の伴奏は、スタッカートで軽く弾くと良いでしょう。

フレーズは2小節単位と考えます。そうすると、1-2、3-4、5-6、7-8、と4つのフレーズが前半にありますが、フレーズの最後の音(右手のメロディー)は、そのフレーズ内で最も低い音になりますね。たとえば1-2小節間、2小節目最後の音のAがそのフレーズ内では最も低い音になります。フレーズの最後の音にアクセントをつけてしまうのは以ての外なのですが、このように、1の指が担当する確率の高いフレーズは特に気をつけ、最後の音にアクセントが付かないようにします(1の指は最も強い指なので、アクセントが自然に付いてしまいがちだからです)。

1-2小節間、Dから始まり2小節目のEに上行しますが、和音を観て下さい。これはトニックとドミナントです。ドミナントの方がテンションは高いし、メロディー音のEはフレーズ内で最も高い音になっていますので、2小節目のEをゴールの音にします。後、Cis H Cis A とありますが、これは単純に Cis H A と下行していると見なします。ですので、ディミニュエンドになります。

3-4小節間、メロディーラインは、A G Fis と下がって、4小節目は、その続きで、E D Cis H Aと考えます。つまりは3小節目一番最初の音が最も強く、徐々に下がっていくと考えればなおさら最後の音は静かに弾かなければなりませんし、さらに、pマーキングがありますね。次のセクションがフォルテだと特にpセクションの最後の音がフォルテになりがちです。

筆者の楽譜には、1-2小節間がフォルテ、3-4小節間がp、5-6小節間がフォルテ、7-8小節間がpとダイナミックマーキングが書いてあります。ここからはあくまで筆者の感じ方ではありますが、筆者はそこまでダイナミックの差をつけなくても良いと考えています。ダイナミックの差をつけることにより、左手が乱暴になったり、あるいはpセクションのシェーピングができなくなったりと色々困難な局面を迎えてしまうからです。

バランスですが、当然左手を極力弱くします。10小節目や、14小節目のように、左手と10度の関係にあるときも同様です。

後半9-12小節間は4小節で1つのフレーズと考えます。そしてそれは、9小節目2拍目のAを頂点として、1オクターブ下のAまで下行していきますね(12小節目の最後の音)。最後16小節は少しゆっくり目に終わります。

楽しく、軽やかに、重たくなく、バランスを取ることがコツです。

執筆者: 大井 和郎

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