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ヘンデル :エア ニ長調 HWV460

Händel, Georg Friedrich:Air (March) in D major D-Dur HWV460

作品概要

楽曲ID:55301
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:古典舞曲ほか
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (536文字)

更新日:2024年11月18日
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この曲に限らず、他の作曲家の作品でも発生する事案ですが、聴き手に、果たして1拍目がどこであるかを判らせなければなりません。大変重要な事です。ではどうすれば良いかという話になりますが、例えば、アーフタクトのA(右手)を左手のDと共にレガートで1小節目のA(右手)へ、左手はCisへ切れ目なく繋ぎ、1小節目の音符は全てスタッカートにします。

2小節目、全ての音をレガートに。あるいは、右手はFis E D とスタッカートで、4拍目のGだけをレガートにして3小節目のGまでつなぎ、左手は、付点2分音符のDを4拍目のCisまで伸ばし、Cisもレガートで次の小節のHまでつなぎ、3小節目を全てスタッカートにします。

付点2分音符に対しては、少しアクセントを付けてあげると、音楽は縦割りになり、1拍目の場所を把握できます。以降、同様なアーティキュレーションで進みます。こうすることで、何処が1拍目であるかクリアーにわかります。

曲は威厳を持って演奏します。ピッチの高い音に対してはより多くの音量を与えると良いです。ちなみに前半で言うと14小節目がピークポイントになります。

筆者であれば、もしかしたら各声部にオクターブや和音を加えたり、左手をオクターブ下げたりして、重厚な音で弾くと思います。

執筆者: 大井 和郎
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