ローゼンブラットのオリジナル作品であるカンタータ『BLAGOVESTIE(ブラゴヴェスチエ)』の一部が、ピアノ連弾用に編曲された。原曲はヴォーカルとオーケストラによる編成。ローゼンブラットがプロデュース・編曲・指揮を行ったCD「THE MASTERS' CROSSOVER」の11曲目のあとに、「Hidden track(隠されたトラック)」として収録されている。
筆者が渡露した折(2004年12月)、2005年3月の初来日公演に向けて急遽もう1曲用意することが決まり、数日後にこの連弾編曲が完成した。初演は2004年12月21日。ロシア公演において、ローゼンブラットとシンキンのデュオがアンコールで披露。そして来日した際にも、同デュオにより息のあった美しい演奏がなされた。譜面はいたってシンプルだが、味わい深い小品。演奏時間は4分半程度。伸びやかなメロディーはできるだけ大きなフレーズで演奏されたい。