ベートーヴェン :五重奏曲 第2楽章 Op.16

Beethoven, Ludwig van:Quintett für Pianoforte, Oboe, Clarinette, Horn und Fagott Andante cantabile

作品概要

楽曲ID:54520
楽器編成:室内楽 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:7分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 丸山 瑶子 (261文字)

更新日:2023年1月6日
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 ABACAコーダのロンド形式。ロンド主題は回帰するたびに装飾的に変奏されていく。ロンド主題ではピアノが主要声部として優先され、管楽器よりも先に旋律を示す。しかし、主題回帰の回数が進むにつれてピアノの優位性は抑えられ、次第に管楽器との協調性が増していく。この点は、第1楽章で提示部と再現部の主要主題に施された楽器法の相違を思い出させる。

 ロンド主題とは対照的に、エピソードでは主に管楽器が旋律を担う。楽器の役割分担だけではなく、朗らかなロンド主題に対して短調の響きで始まる和声法も、エピソードとロンド主題を対照づけている。

執筆者: 丸山 瑶子
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