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ヘンデル :組曲 クーラント HWV 451

Händel, Georg Friedrich:Suite Courante HWV 451

作品概要

楽曲ID:54478
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (485文字)

更新日:2024年10月17日
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このHWVはこのクーラントが最後の曲になります。前半・後半のそれぞれのピークポイントであろう部分から見ていきましょう。仮にですが、前半は12小節目の1拍目Bをピークポイントとします。9小節目よりテンションが高まり、g-mollからd-mollに転調して達するBであること、この後に下行形シークエンスがあること等を考えたとき、この12小節目をピークポイントとして良いと思います。

後半は下行形シークエンスを経てB-durに転調し、30小節目でB-durのカデンツ(終止形)となります。B-durのセクションは比較的穏やかな音質で良いのではないかと思います。そしてそこから左手が上行し、32小節目から右手が上行し33小節目の右手Bをやはりピークポイントとします。

反面、前半・後半共に、最後は重厚な和音で終わっています。仮にこれらのカデンツをピークポイントと考える事もできます。カデンツに向かって行くに従って音量を上げて行くという演奏になります。

31~32小節間の右手は、例えば、繰り返すとき、連続したトリルを加えても良いと思います。そうすることでテンションが一気に高まります。

執筆者: 大井 和郎
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