ヘンデル :組曲 ジーグ HWV 449

Händel, Georg Friedrich:Suite Gigue HWV 449

作品概要

楽曲ID:54440
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ジーグ
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (526文字)

更新日:2024年10月17日
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演奏法によっては大変テンションの高くなるジーグです。まず避けたいことからお話しをすると、テンポを遅く設定しないこと。ジーグらしさが出ないテンポは相応しくありません。

アーティキュレーションも生き生きとしたリズミカルな曲に仕上げるために工夫してみましょう。例えば8分音符3つの連符では、最初の2つの8分音符をレガートにして2つ目を短く切り、3つ目もスタッカートにすることもできますし、その逆で、1つ目の8分音符をスタッカート、後の2つの8分音符をレガートに繋げることもできます。あるいは、3つの8分音符を全てスタッカートで弾くことも出来ます。

前半は後半よりも声部数が多く重厚に聞こえますが、特にピークポイントらしいピークポイントもありません。強いて言えば5~6小節間のテンションは高いです。

後半は16小節目3拍目から始まるトリルがピークポイントになり、18小節目で到達するBがこのジーグの最高音になりますが、そこから衰退するかに見せておいて、21小節目で再びBが現れます。これらのBは、17小節目以前には決して現れる事がありませんので、察するに、18~24小節間、つまり最後の7小節間はテンションを全く下げることなく終わるように弾いてみては如何でしょうか?

執筆者: 大井 和郎
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