この最終楽章は、とても楽天的な楽章ですが、トッカータ的な要素も含んでいます。曲のリピートで分断される部分を、前半後半と考えてまとめていきましょう。

前半を例に取ってみます。

5小節で一区切りとします。最初の5小節はG-durですので、ppから始まっても構いません。あるいは、1~3小節目2拍目までと、3小節目3拍目から5小節目3拍目までの2つと考え、一報をフォルテ、もう一方をピアノとして対比させても構いません。

6~10小節間は、1~5小節間と同じですが、D-durに転調しており、こちらの方がテンションが高いと思ったらこちらの方を大きく。その逆と考えても構いません。いずれにせよ、G-durとD-durを同じ音量、音質では弾かないようにします。

11小節目より1小節単位の、上行形シークエンスが始まりますので一度11小節目で音量を落とし、前半のピークポイントである、14~15に向けてクレシェンドをかけます。18小節目でもう一度pに落として、そこからまた、22小節目に向かうようにしてみてください。

後半もこのように分析してみて下さい。