バッハ :協奏曲 アレグロ BWV 980

Bach, Johann Sebastian:Concerto Allegro

作品概要

楽曲ID:54303
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:リダクション/アレンジメント
総演奏時間:3分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (536文字)

更新日:2023年10月6日
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この楽章はテーマが多く出てきます。ただし、シークエンス的に使われているものと、カデンツ(終止形)があって、新たなテーマが出るところの2つがあり、今重要視すべきは後者の方です。終止形をみつけ、曲をいくつかに分割してみてください。その上で、強弱を決定すると、方向性が出てきます。ハープシコードでは些か平坦になってしまいがちな音楽も、ピアノで演奏することで立体感が出てきます。ピアノの特性を活かした演奏が望ましいです。

以下は強弱の一例です。ご参考まで。

例えば冒頭から19小節目1拍目までを一括りとします。まずは、1~3小節間と、4~6小節間では、後者の方がテンションが高いので、強弱も差を付けて、4~6の方を1~3よりも強く弾きます。

一度音量を落とし、7小節目pから始め11小節目、D-durに完全に転調をした事になるカデンツのところまで、徐々に音量を上げ、11小節目1~2拍間をフォルテで弾きカデンツを迎えます。

11小節目3拍目、すぐに音量を落とし、12~13小節間、上行形シークエンスですので、クレシェンドをかけますが、14~15小節間がエコー的な小節ですのでここは音量を抑えます。16小節目はpで始め、19小節目1拍目の和音までクレシェンドをかけて、テンションを上げます。

執筆者: 大井 和郎
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