途中で「ナポリの6」のような和音が出てきたり、多少はドラマティックな流れにもなりますが、基本的には楽天的な楽章とお考え下さい。

これは1つの考え方に過ぎませんが、テーマが1~4小節間とするのであれば、3小節目か、または4小節目をターゲットにして、そこに向かうように、クレシェンドをかけることで方向性が出てきます。

故に、同じようなマナーで、15~19小節間、18小節目、または19小節目をターゲットとして少しずつクレシェンドをかけます。「この秩序を守りながら」、20~24小節間、25~29小節間、と1つ1つのフレーズの音量を上げて行きます。

9小節目から始まる下行形シークエンスも3回以上見られますが、このシークエンスも下行形でありながら、クレシェンドをかけて下がっていくと効果的です。

この曲の多くのフレーズは4小節単位、あるいは5小節単位ですので、この中でどの小節に向かって行くかを決めると曲が解りやすく、楽しくなります。