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バッハ :協奏曲 アダージョ BWV 977

Bach, Johann Sebastian:Concerto Adagio

作品概要

楽曲ID:54292
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:リダクション/アレンジメント
総演奏時間:1分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (445文字)

更新日:2023年10月6日
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バッハの音楽は、先に進むに従ってテンションが上がっていく曲は多いのですが、書き方の特徴としては、通常、後ろに行くに従って細かい音符が増えてきます。この第2楽章は全く逆で、最初登場していた細かい音符は後半には姿を見せません。

察するに、冒頭4小節(前半)は即興的な演奏で静かに始まり、3小節目に至って2声から4声に声部が増え、音量も上がります。この時、音価の高い音符(細かくない音符)を優先して聴かせることで音楽がわかりやすくなります。4小節目の場合。バスの16分音符、テノールの16分音符を聴かせると良いです。

5小節目には32分音符は無くなり、重厚な16分音符が4声体になり、DisやFisも入って来て6小節目では借用和音も登場してテンションは上がっていきます。

7小節目、左手の3度が上行して更にテンションはあがり、8~9小節間のカデンツを迎えます。なお、この2小節のカデンツですが、音源によっては即興的要素を取り入れた、楽譜に書かれていない音符も弾かれていますので、参考に聴いてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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