この第1楽章をいくつかに分けて、カデンツ(終止形の場所)を作っておくととても音楽的に解りやすくなりますし、聴きやすくなります。

例えば、1小節目からオーケストラの部分が始まり、7小節目まで続いた後、8小節目からソロの部分が始まります。

1 8~9小節間

2 10~11小節間

3 12~14小節間

4 15~18小節間

その後G-durに転調して、G-durのオーケストラとなるわけですが、ここまでのソロの部分を、このように4つのセクションに分けてしまいます。そして基本的にはG-durに近づくほど音量を上げていくようにします(勿論多くの例外もあり、色々な事情によっては一度音量を落とす場合もあります)。

また、必ずしもオーケストラの部分がカデンツの場所とも限りません。たとえば、次のカデンツは、41小節目でa-mollからC-durに戻る部分としても構いません。いずれにせよ、きりの良い部分で分割して、その中でどこかに方向を定め、音楽を組み立てて下さい。