バッハ :協奏曲 アレグロ BWV 976

Bach, Johann Sebastian:Concerto  Allegro

作品概要

楽曲ID:54290
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:リダクション/アレンジメント
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (633文字)

更新日:2023年9月14日
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この楽章はかなり速いテンポで弾いた方が良いです。17~19小節間のような、繰り返しは至る所に見られ、このような部分を遅く演奏してしまっては、間延びしてしまいます。テンポを速くすることにより、トッカータ的な技法を聴かせることができ、シークエンスがより聴きやすくなり(例えば7~16小節間)、楽しさも倍増します。

もう1つは方向性を持つことで、各フレーズ、あるいはセクションのゴールになるべき箇所を把握しておきましょう。例えば1~21小節間で一区切りとし、20~21小節間が終止形(カデンツ)とするのであれば、その21小節間で、最もピークに達するところを決めておきます。

例えばですが、1~2小節間と3~4小節間は同じフレーズですが、3~4小節間の方がテンションが高いことが解ります。そして5~6小節間は最も大きくするのですが、7小節目で一度ppに下げ、そこから徐々に19小節目に向けてクレシェンドをかけていきます。17~19小節間は全くおなじ音とリズムですが、ここでも、17小節目よりは19小節目の方を大きくするようにコントロールしてみてください。

実際問題、7小節目から19小節目までクレシェンドと言っても、なかなか難しいと思います。このような時は必ず一度音量を落とす場所を作るようにします。7小節目からクレシェンドで16小節目まで達したとします。そして17小節目で一度音量を落とします。そして再びクレシェンドで19小節目に達するようにし、20小節目のカデンツを迎えます。

執筆者: 大井 和郎
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