C-durですが、それにしては活発で、楽しく、愉快な第1楽章です。
この第1楽章ではテーマとなるtuttiの部分が合計6回出てきます。
1 1小節目 C-dur G-dur ロングバージョン
2 16小節目 C-dur ショートバージョン
3 31小節目 a-moll C-dur ロングバージョン
4 71小節目 C-dur ショートバージョン
5 88小節目 G-dur V7 C-durショートバージョン
まず、1回目のテーマから2回目のテーマまでをご覧下さい。8小節目からsoloが始まりますが、8~12小節間、1拍目に4分音符、または8分音符が見られます。しかし13小節目からは、左右の手のどちらかに16分音符がぎっしりと詰まっており、先ほどのような、1拍目で落ち着く事がなくなり、32分音符も出てきて(13小節目から)、そして16小節目、2回目のtuttiを迎えます。
2回目のtuttiのあと、20小節目、21小節目に再び4分音符が出てきますが、24小節目までで、25小節目以降、再び16分音符で埋め尽くされ、テンションは高まり、3回目のtuttiを迎えます。
このように、tuttiのあとは、必ず「落ち着き」があるのですが、曲は徐々にテンションが高くなり、ピークに達したところでつぎのtuttiが来るという分析が出来ますね。強弱もそれに合わせて、方向性を持って、次のtuttiに向かって基本的にはクレシェンドで達して下さい。