バッハ :協奏曲 アレグロ BWV 976

Bach, Johann Sebastian:Concerto  Allegro

作品概要

楽曲ID:54288
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:リダクション/アレンジメント
総演奏時間:4分10秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (611文字)

更新日:2023年9月14日
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C-durですが、それにしては活発で、楽しく、愉快な第1楽章です。

この第1楽章ではテーマとなるtuttiの部分が合計6回出てきます。

1 1小節目 C-dur G-dur ロングバージョン

2 16小節目 C-dur ショートバージョン

3 31小節目 a-moll C-dur ロングバージョン

4 71小節目 C-dur ショートバージョン

5 88小節目 G-dur V7 C-durショートバージョン

まず、1回目のテーマから2回目のテーマまでをご覧下さい。8小節目からsoloが始まりますが、8~12小節間、1拍目に4分音符、または8分音符が見られます。しかし13小節目からは、左右の手のどちらかに16分音符がぎっしりと詰まっており、先ほどのような、1拍目で落ち着く事がなくなり、32分音符も出てきて(13小節目から)、そして16小節目、2回目のtuttiを迎えます。

2回目のtuttiのあと、20小節目、21小節目に再び4分音符が出てきますが、24小節目までで、25小節目以降、再び16分音符で埋め尽くされ、テンションは高まり、3回目のtuttiを迎えます。

このように、tuttiのあとは、必ず「落ち着き」があるのですが、曲は徐々にテンションが高くなり、ピークに達したところでつぎのtuttiが来るという分析が出来ますね。強弱もそれに合わせて、方向性を持って、次のtuttiに向かって基本的にはクレシェンドで達して下さい。

執筆者: 大井 和郎
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