短調ですが、ユーモアたっぷりで活気があるジーグです。もともとジーグと言う言葉そのものが「はしゃぐ」という意味を持っていて、それが語源とするならばそれに相応しい曲となっています。拍子は4拍子で感じ取り、決して遅いテンポで弾かないことです。

楽譜全体を見てみると、8分音符3つが1拍に書かれていて、もう片方は、付点4分音符が伴奏形として書かれています。しかしそれは前半のほうであり、後半に近づくと、この付点4分音符が殆ど姿を消し、8分音符のみ残ることにお気づきでしょうか。

つまりは、後半に近づけば近づくほど活気はさらに増し、テンションはあがります。

40小節目辺りで、一度ppに落として、最後の小節に向かうにつれて(その間の上がり下がりはあるものの)基本的には長いクレシェンドを維持して最後のカデンツを向かえると言う具合に、方向性をもって徐々にテンションを上げていくと良いです。