バッハ :協奏曲 ラルゴ BWV 975

Bach, Johann Sebastian:Concerto Largo

作品概要

楽曲ID:54286
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:リダクション/アレンジメント
総演奏時間:4分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (550文字)

更新日:2023年9月14日
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この2楽章を演奏するにあたって注意することはテンポ設定になります。

Largoとは書いてあるものの、これはあくまでもヴァイオリンのアンサンブルの場合であり、これがピアノやオルガンなどの伴盤楽器で弾かれた場合、話は少し変わってきます。

この楽章のtuttiの部分のみを抜粋してまず弾いてみて下さい。9~11小節間を弾いたとき。あまり遅すぎないテンポに設定します。この9~11小節間を弾いたとき、ゆっくりでも3拍子を感じて進む事ができる速さ、そして横に流れることの出来る速さに設定します。あまりにも遅すぎるとこの3小節間を聴いただけで退屈してしまいます。

そして、1~4小節間、1小節目 i VI 2小節目 viio7 v6 3小節目 ii/ii 7hd/V IV6 4小節目 V という和音分析になり、バスを辿ると、Dから、Cis C H B A と半音階的進行で下行しているのがわかります。この和音進行を頭に入れ演奏しますと、あまりにも遅すぎるテンポでは流れが妨げられてしまいます。バスは半音階で音が変わるところに少しだけアクセントを付けると音楽がわかりやすくなります。

この2楽章は、演奏によっては大変わかりにくく、ダレてしまい易い曲ですので、和音進行や調性を頭に入れた上で、適度なテンポで演奏して下さい。

執筆者: 大井 和郎
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