バッハ :協奏曲 ラルゴ BWV 973

Bach, Johann Sebastian:Concerto Largo

作品概要

楽曲ID:54283
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:リダクション/アレンジメント
総演奏時間:2分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (517文字)

更新日:2023年9月14日
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バッハのイタリアンコンチェルト第2楽章のように、左手は伴奏で、右手が自由にメロディーラインを歌い上げるタイプの第2楽章です。1つの助言と1つの注意があります。

助言としては、まず、左手のみを4分音符=100位の速さで弾いてみます。実際にはこんなに速くは弾きませんが、何故今はその速さで弾くかというと、そのほうが全体像が見えやすくなるからです。この左手を弾いただけて、どのように下行してくるか、上行するか、ピークに向かうところはどこか、落ち着くところはどこか、わかりやすくなりますね。一度そうした上で、こんどは普通のゆっくりしたテンポで右を足してみて下さい。

注意としましては、ペダルにあります。まず1つは、裏拍の濁りを避けます。つまり、左手の4分音符に合わせて1小節に3回踏むのでは無く、8分音符に合わせて1小節に6回踏むようにします。そうすると左手の濁りを避ける事が出来ます。

もう1つは右手の拍の頭にある装飾音の話です。これらの装飾音をペダルに含ませますと必ず濁ります。コツは装飾音を弾いた後でペダルを変えるようにします。そうすることで濁りを避ける事が出来ます。また、必ずしもペダルを使わなくて良いところは使わずに、濁りを避けて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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