スタッカートとレガートのラプソディという意味のタイトルです。ラプソディは、一定の形式をもたず自由な形式で、民族的な内容を表現した器楽曲で、日本語では「狂詩曲」と言います。この曲からは、活発な動きの動作や高らかな歌声などさまざまにイメージすることができます。スタッカートの部分である5小節目からのテーマは、決して停滞せず、足早に小気味よく前に進んでいくような動きのイメージを持ってみてください。レガートの部分は、Poco meno mossoで、テンポが少し緩やかになります。なめらかなレガートで水平に動いていきましょう。この箇所で作曲家は、「左手のシンコペーションは、重くならぬよう、前へ前へと進む感じで。」と注意を促しています。左手は順次進行で下行していく一方、右手は自由で伸びやかな歌を歌います。47小節目のmfから、最高音「レ」を伴い、クライマックスに入ります。情熱的な歌を聞かせてください。