蛙の親子をユーモラスに描いた作品です。楽譜に描かれた蛙の挿絵も非常にインパクトがあります。「のどかに」、4分音符＝132~144でテンポよく弾きましょう。左手は弱拍に重音がきますが、重くなってしまわないよう、カエル飛びで次の重音に飛び移るように弾き、右手と一緒に前に進んでいきましょう。3〜4小節でカエルの飛び方が変わるのが面白いですね。13小節目からは、親子の対話です。13〜14小節で子蛙が歌うと、15〜16小節で親蛙が返します。親蛙のメロディは小蛙のものより抑揚がついていて、表情豊かです。まるで歌のレッスンのようにも思われます。22小節4拍目のp subito（突然pに）はその前の8分休符を大切に、一瞬でfからpの世界に変化させましょう。暖かな日の蛙の親子の散歩の様子に想いを馳せ、楽しく演奏しましょう。 作曲者の演奏に対するコメントには「暖かい気持ちで」と書かれています。