冒頭から8小節までは左手に表の拍があり、左手中心にテンポやフレージングが作られます。左右ともにスタッカートが付されていますが、左手の方はあまり鋭いスタッカートにならずに、2分の2拍子の拍感を大切に弾きましょう。12小節目からは音域が上がり、リズム感も変化してすばしっこい感じになります。子供のカンガルーでしょうか。ここで強弱はfになりますが、単に強くするというよりは、スタッカートを以前より短く、明るい音色をよく響かせて演奏することで、変化を楽しんでください。16小節目から再び左手が中心になり、クレッシェンドを伴って20小節目のffに至ります。ほんの少しだけ、文字では書けない程度のaccel.があっても、効果的だと思います。21小節目からは、2拍目の和音から1拍目の和音へ向かうように音の方向性を感じて弾きましょう。カンガルーはその場でジャンプはしませんね。前に向かってぴょんっとジャンプするように！