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クレメンティ : 第6番 (ソナチネアルバム第12番) 第1楽章 Op.36-6 ニ長調
Clementi, Muzio : No. 6 Mov.1 Allegro con spirito D-Dur
作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(704 文字)
更新日:2019年12月5日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (704 文字)
指導者の皆様は、このソナチネを生徒さんに与えたとき、この作品36の他のソナチネの、第1楽章の冒頭も弾いて聴かせてあげて下さい。他のソナチネは冒頭、オクターブであったり、3度の繰り返しであったり、力強い始まり方が多いのに対し、このソナチネは冒頭からレガートのアルペジオが始まります。そして間違い無く歌の描写ですね。生徒さんには、他のソナチネが男性歌手で始まるのに対し、このソナチネは女性歌手が歌い始めるなどと説明しても良いでしょう。
1ー12小節間、ペダルを使い、左手のアルペジオを滑らかに弾きます。ただし、右手の16分音符がペダルによって、濁りが生じないようにします。必要とあらば、左手の5の指を音価以上に長く伸ばし、バスを失わないようにします。それほどここは暖かみが必要な部分です。
この第1楽章は、提示部が4つの部分に分かれます。
1 1ー12
2 12ー22
3 22ー30
4 30ー38
この4つのセクション、必ずしも歌手に置き換える必要もないのですが、重要な事は、各セクションのムードの違いです。1は美しさ、優しさ、期待感、など。 2はクレメンティーらしい力強さ、威厳、強引さ、など。3は感傷的、優しさ、慰め、など。4は楽しさ、落ち着かない様子、期待感、など。
これらは単なる一例に過ぎませんが、この4つのセクションのムードを生徒さんと話し合ってみましょう。そしてそのような気持ちになって各セクションを弾くように指導しましょう。
展開部、クレメンティーならでは。短い中に強いドラマがある展開部です。54小節目をゴールと考え、39小節目から緊張感を出すようにして下さい。pの部分でも決してテンションを下げないように。
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