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クレメンティ : 第2番(ソナチネアルバム第8番) 第3楽章 Op.36-2 ト長調

Clementi, Muzio : No. 2 Mov.3 Allegro G-Dur

作品概要

楽曲ID: 50724
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナチネ
総演奏時間:1分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用1 応用2 応用3 応用4 応用5

楽譜情報:15件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (538 文字)

更新日:2025年10月23日
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まず、この第3楽章は、大人しい曲ではありません。楽しさに満ちあふれている曲であることを理解します。この楽しさを十分に出すためには、まずテンポが遅すぎてはいけません。Allegroとかいてありますが、筆者の感覚では、付点4分音符=87 前後で良いと思います。これ以上遅くしてしまうと、ただ単に美しく流れる曲となります。この曲は、生き生きと、とにかく楽しく弾きたい曲ですので、テンポには注意します。

次に、譜面に書かれてあるpマーキング dolceマーキングですがあまり鵜呑みにせず、生き生きさが失われない程度のpにします。pでも活気のあるpで弾きます。あまり極端にpにしてしまい、加えてdolce、しかもテンポも遅いとなりますと、全く異なった印象の曲になります。少し落ち着かなく、少しだけ乱暴な方が楽しさをより表現できます。

本当に、ほんの少しのニュアンスの違いで、曲のムードは一変します。クレメンティーの他のソナチネやソナタ、練習曲(グラドスアドパルナッスム)等を聴いて、彼のスタイルを学んでみて下さい。

執筆者: 大井 和郎

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第3楽章

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