バッハ : アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻 コラール BWV .691 イ短調
Bach, Johann Sebastian : Das zweiten Notenbuch für Anna Magdalena Bach Choral "Wer nur den lieben Gott Lässt walten" a-moll BWV .691
作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(513 文字)
更新日:2024年4月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (513 文字)
タイトルからも判るように、極めて宗教的で厳かな雰囲気を奏でる曲です。
装飾音の数や、装飾音が16分音符や32音符にまで付けられているところから判断し、この曲は極めてゆっくりしたテンポで進まなければならない事がわかります。
曲は、a-moll→C-dur→a-mollと進みますが、この曲の最高音(最も高い位置にあるソプラノの音)はC-durのセクションにあり、C-durは調性的にも、音量を上げるセクションでは無く、結果、強弱やテンションの高い低いの差は、a-mollのセクションに委ねられます。
ところがa-mollには、高い位置にある音が見られませんので、和声進行などを鑑み、一例ではありますが、ゴールの音を2小節目の4拍目、フェルマータの音に向かい、1小節目4拍目より徐々にクレシェンドをかけていきます。
その先はC-durに転調するかのような兆しを見せるものの、大人しくa-mollで前半を終えます。
後半はC-durで始まり、6小節目でC-durのカデンツを迎え、そこからa-mollに戻ります。そこから先の強弱は奏者に判断を委ねますが、8小節目(最後の小節)の4拍目に向かってクレシェンドで終わることも可能性としてあります。
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