バッハ :アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻 コラール BWV .691 イ短調

Bach, Johann Sebastian:Das zweiten Notenbuch für Anna Magdalena Bach Choral "Wer nur den lieben Gott Lässt walten" a-moll BWV .691

作品概要

楽曲ID:50404
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用7

楽譜情報:7件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (513文字)

更新日:2024年4月21日
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タイトルからも判るように、極めて宗教的で厳かな雰囲気を奏でる曲です。

装飾音の数や、装飾音が16分音符や32音符にまで付けられているところから判断し、この曲は極めてゆっくりしたテンポで進まなければならない事がわかります。

曲は、a-moll→C-dur→a-mollと進みますが、この曲の最高音(最も高い位置にあるソプラノの音)はC-durのセクションにあり、C-durは調性的にも、音量を上げるセクションでは無く、結果、強弱やテンションの高い低いの差は、a-mollのセクションに委ねられます。

ところがa-mollには、高い位置にある音が見られませんので、和声進行などを鑑み、一例ではありますが、ゴールの音を2小節目の4拍目、フェルマータの音に向かい、1小節目4拍目より徐々にクレシェンドをかけていきます。

その先はC-durに転調するかのような兆しを見せるものの、大人しくa-mollで前半を終えます。

後半はC-durで始まり、6小節目でC-durのカデンツを迎え、そこからa-mollに戻ります。そこから先の強弱は奏者に判断を委ねますが、8小節目(最後の小節)の4拍目に向かってクレシェンドで終わることも可能性としてあります。

執筆者: 大井 和郎
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