パルムグレン :太陽と雲 7月 干し草づくり Op.102-7
Palmgren, Selim:Sun and Clouds "Juli Pa hoangen(July/Making hay)" Op.102-7
解説 : 渡邊 真里子 (400文字)
明るく快活に干し草づくりに勤しむ人々を描写する。この曲集の中で、最も活発で陽光に包まれた曲であり、影を感じさせない。
C durの主題(1小節から6小節)は付点のリズムが躍動感を持つ。左の裏拍の8分音符が、低音域と高音域に交互に現れ、軽妙さが反映される。
7小節より14小節は、左がシンコペーションで、オスティナートとなる。旋律は活気に満ちて歌い上げられる。15小節より16小節までEs durに転調し、印象主義の書法に依る和音で構成される。
17小節より22小節までC durに転調する。主題の付点のリズムに、16分音符のアルペジオが内声に付加され、躍動感を増す。19小節より左が対旋律となり、歓喜を表す。
23小節より24小節で再びEs durに転調し、25小節よりC durとなり31小節まで目まぐるしく展開する。
Codaで主題が再現し、非和声音が上行して行き、左右反行し、I度の和音で華々しく終わる。
検索