パルムグレン : 太陽と雲 6月 夏至祭のポールのまわりで Op.102-6
Palmgren, Selim : Sun and Clouds "Juni Kring midsommarstangen(June/Around the midsummer pole)" Op.102-6
作品概要
解説 (1)
解説 : 渡邊 真里子
(456 文字)
更新日:2024年8月7日
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解説 : 渡邊 真里子 (456 文字)
更新日:2024年8月7日
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スカンナジヴィア民族舞踊のリズム「ポルスカ」を用いている。北欧の夏至を祝う陽気な民族舞曲と言える。主題、展開部、Gammal rundans.(古いスタイルの円舞曲)、再現部、というシンプルな構成である。
主題は明快で、陽気な旋律である。安定感のある低音部は、どっしりとして豊かである。旋律は付点のリズムを用いた、極めて明るい音の運びである。
展開部は舞曲らしく、生き生きとした描写である。15小節より円舞曲らしく旋律が舞い踊る。低音域はG音が保続する。内声は半音上行し、高揚感に包まれる。夏至祭に炊かれる篝火を想起させる。17―18小節で、Ddurに転調する。
19小節より28小節まで、Gammal ringdans.で表現される。円弧を描くように疾走する。quasi Clarinettoの指示があり、木管楽器の響きを要求する。左も緩やかに8部音符で上下行し、大らかに歌い上げる。
29小節より再現部となる。Gdurに転調し、ポルスカが再び登場する。終結部は力強く、和音を連打し、高らかにfzで締め括る。
執筆者:
渡邊 真里子
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パルムグレン 太陽と雲
(株)全音楽譜出版社
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