パルムグレン :24の前奏曲 第17番 アレグロ アジタート Op.17-17
Palmgren, Selim:24 Preludia Allegro agitato Op.17-17
解説 : 渡邊 真里子 (294文字)
4分の5拍子、和音をオクターブ間に配置して連打し、オスティナートで進行する。14番と同様ピアノを打楽器的に扱っており、近代的な和音による音楽を模索している。旋律は伴奏に反行し、暗い心情を吐露する。主題は低音域で、6小節から左右とも1オクターブ上の中音域で演奏され、徐々に高音域に移動する。ユニゾンによる上行で緊迫感を漲らせ、16小節で左右が逆転して反行する。終結部で再び右手に上行形の旋律が表れハ長調で締め括る。