モーツァルト, レオポルト :ヴォルフガングのための音楽帳 ブーレ(ブレ)

Mozart, Leopold:Notenbuch für Wolfgang Bourrée

作品概要

楽曲ID:48889
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ブーレ
総演奏時間:0分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
原曲・関連曲: 曲集・オムニバスプレ・インベンション

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎3 基礎4 基礎5

楽譜情報:6件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (827文字)

更新日:2023年3月17日
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「ブレ」は、フランスの、速いテンポの舞曲です。  

この曲のテンポの表記は版によって異なります。Allegrette と書いてある版もあれば、Allegroと書いてある版もあります。また強弱記号も異なります。大雑把に感じ取って良いと思います。  

1-8小節間、4小節ずつにシンプルに分かれます。興味深かったのは、最初のフレーズである1-4 小節間の4小節目が完全終始で終わっているのに対し、2つめのフレーズである、5-8小節間の8小節目は不完全終始で終わっていることです。不完全終始で終わられてしまうとその先を聴きたくなります。つまりはここで終わった感じがしませんね。  

いずれにせよ、この1-4小節間と5-8小節間は最後の小節だけが異なります。ダイナミックは両フレーズとも最初の小節である1小節目と小節目が最もテンションが高く、それから徐々に音量を下げ、フレーズの終わりに向かうようにコントロールします。アーティキュレーションもきちんと守ってみて下さい。  

13-16小節間も、ほぼ、1-4小節間と同じフレーズですので、全く異なるフレーズは、9-12小節間ということになります。異なった音色で演奏しましょう。そして、恐らくこの曲のピークポイントであろう、12小節目のFisに達します。この音をゴールの音として方向性を定めましょう。  

13-16小節間、最後の15-16小節間は少しテンポを引っ張って(ゆっくりして)終わって良いと思います。ここでも少し興味深い事があります。この16小節目も、完全終始で終わっているのですが、音数的にはこの小節が最も音数が多く、もしかしたらダイナミックはわりと強めで終わった方が良いのかな?という考えも浮かびました。  

その理由は、1-4小節間、5-8小節間の終止形が、H A G Fis と音階を下行しているのに対して、13-16小節間の終止形だけはG Fis E Disと変化していて、より堂々たる終始を感じるからです。

執筆者: 大井 和郎