グルリット, コルネリウス : こども音楽会 ガヴォット Op.210-9 イ短調
Gurlitt, Cornelius : Der erste Vortrag Gavotte a-moll Op.210-9
作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(942 文字)
更新日:2018年3月12日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (942 文字)
9. ガヴォット
まず学習者はガヴォットという曲がどのような意味を持つのか、先生と話してみましょう。ガヴォットはバロック時代の舞曲の1つです。基本的なステップも決まっています。動画サイトで(Gavotte dance)と検索してみて下さい。きっと本物のガヴォットが観れると思います。
そうすることで、大体のテンポがつかめると思います。動画を観る限り、決して重たいダンスではないことが解ると思います。ある程度の軽さも必要になります。
このグルリットのガヴォットは技術的に困難な箇所はあまり無いと思います。むしろ音楽的な難しさではないかと思います。
形式は3部形式です。
A 1-8 B 9-16 A 17-から終わりまでです。まずは1-8小節間を見てみましょう。1-4、5-8、小節間の2つに分けることができますね。この2つのフレーズを見るとそれぞれ3小節目に最も高い音が書かれてあり、クレシェンド、ディミヌエンドマーキングが書いてあります。ですので、それぞれ3小節目と7小節目がダイナミック的に大きくなります。
それではそこに行き着くまでの右手のメロディーを見てみましょう。1-2小節間と、5-6小節間、同じメロディーが2回続きますね。ところが左手を見てみましょう。バスの音は小節が先に行くほど、順次進行で上行しているのがわかります。つまりは、1小節目より2小節目、2小節目より3小節目の方がテンションが高く、テンションは3と7小節目に向かって徐々に上げていく流れになります。
さて、この3と7小節目に向かって音量を上げていくのですが、問題はどれくらい上げるかという問題です。基本的に、1-8小節間はp 以外のマーキングは書かれていません。あくまでも「pの範囲内で」ダイナミックを動かす感覚で良いのではないかと思います。
Bセクションの9-12小節間も少しずつ大きくなり、12小節目に辿り着きます。13-15小節間のダイナミックですが、これは15小節目に向かってクレシェンドをかけても良いですし、ディミヌエンドでも良いと思います。自分が感じる方で弾いて見て下さい。
D.Cで元に戻り、8小節目で終わるとき、1回目とは異なり、ほんの少しだけ時間をかけて終わるようにします。
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