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シューマン, クララ :ベッリーニの歌劇《海賊》のカヴァティーナにもとづく演奏会用変奏曲 Op.8

Schumann, Clara:Variations de concert sur la cavatine du Pirate de Bellini Op.8

作品概要

出版年:1837年 
初出版社:Haslinger
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:変奏曲
総演奏時間:15分30秒

解説 (1)

執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (354文字)

更新日:2010年1月1日
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この変奏曲は、クララが1832年に観たベッリーニのオペラ《海賊》に基づいている。ピアニストが、まだ作曲家と明確に分業されていなかったこの時代。ベッリーニやロッシーニ、ドニゼッティといった一斉を風靡したイタリア人作曲家のオペラ旋律に基づいた、自作の「即興曲」や「変奏曲」は、聴衆の拍手喝采を浴びるための常套句であった。大仰な導入部、減七の和音、見世物的な鍵盤上での跳躍、繰り返し現れる装飾的3度、6度、オクターヴ、きらびやかな連打のコーダなどなど。このような当時蔓延していた語法をクララも用いた。これらは、ローベルトが「卑俗」で「陳腐」なイタリアのテーマに基づく「出来の悪い平凡な」変奏曲と非難していたのだが。しかし、この変奏曲がクララの演奏会で大成功を収め、彼女の人気向上に一役買ったことは、言うまでもない。

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