カバレフスキー : 24の子供のためのやさしい小品 小さなスケルツォ Op.39-6
Kabalevsky, Dimitri : 24 Petites Pieces A little Scherzo Op.39-6
作品概要
解説 (3)
解説 : 今関 汐里
(43 文字)
更新日:2019年3月7日
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解説 : 今関 汐里 (43 文字)
ハ長調。右手と左手の平行6度が課題となっており、両手がそれぞれ独立した声部を演奏する。
演奏のヒント : 杉浦 菜々子
(317 文字)
更新日:2024年5月21日
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演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (317 文字)
左右が平行した6度で動きます。左右が平行して動く時、一方はもう一方に寄り添い、相手を支えながら美しくハモらせるように演奏することができます。しかし、ここではスケルツォ(冗談・ユーモア)のキャラクターにフォーカスした形で、敢えて美しくハモらせるのではなく、左右をそれぞれ遊ばせるように(具体的には左手も右手に負けじと積極的に出して)演奏することもできると思います。1小節目をハーモニーで捉えると、右手は「ドミソ」(C)に対し、左手は「ミソシ」(Em)です。全部合わせて、「ドミソシレ」という長7の和音(CM7)ですが、右手の長三和音と左手の短三和音がぶつかっているというふうに捉えると、左右のバランスや響かせ方も変わってくると思います。
解説 : 熊本 陵平
(418 文字)
更新日:2025年10月19日
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解説 : 熊本 陵平 (418 文字)
〈楽曲分析的視点からの解説〉
全体の構成としては一部形式。
主題の提示による8小節と、反復進行を主体とした終結楽節の8小節によって構成されている。
主題は4小節単位で和声カデンツが形成される。1から4小節までⅠ→Ⅲ→Ⅳ6→Ⅰで1つのカデンツが成立しており、これをフレージングの目安と考えたい。
また前半8小節では主和音Ⅰのバス開始音が構成音第3音であり、第一転回形となっている。根音が最低音に配置される基本配置に比べ響きが不安定になることから、この特性を利用して、より横へ流れるように表現したい。音域も左右共に高音部譜表(ト音記号)であり高音域に偏っていることから、軽快に演奏したい。
9小節からは和声進行としては属9和音→主和音Ⅰ→属七の和音→主和音Ⅰでドミナントから主和音による和声解決を繰り返しているが、そうした和声進行よりも、むしろ反復される音形が順次進行によって下行される動きを優先的に表現した方が楽節の性質に合った表現だと考えられる。
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