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コント, パウル :ドブリンガー・ワルツ

Kont, Paul:Doblinger-Waltzer

作品概要

楽曲ID:4741
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ワルツ
著作権:保護期間中

解説 (1)

解説 : 大井 和郎 (611文字)

更新日:2025年5月30日
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8小節のみの音楽ですが、色々考える事は多くあります。まずこの曲は最低音であるFがペダルポイント(オルガンポイント)(保続音)の役割をしていますので、和音分析を行うとしたらこのFを省いて考えなければならない小節も出てきます。Fを除いて考えた時、1〜4小節間は、I   I   IV  I と、トニック、トニック、サブドミナント、トニック となり、後半の5〜8小節間も同じです。まずそれを頭に入れておきます。

この曲はフレーズが2つと考え、1〜4小節間と5〜8小節間の2つと考えます。この2つのフレーズではそれぞれ、何小節目に方向性を定めたら良いのかという問題が1つあります。先ほどの和音分析で行けば、2つのフレーズ共に3小節目が、サブドミナントであり、この小節のテンションが高まるとも考える事ができます。

しかし、メロディーラインのみを見てみると、2つのフレーズとも、冒頭2小節が最も高い位置にあり、そこから下行してきます。この場合、冒頭2小節が最もテンションが高く、あとは衰退すると考える事が出来ます。

筆者も色々と試しましたが、メロディーラインを優先する方が筆者にはしっくりきました(つまりは冒頭2小節を最も大きくする)。

アーティキュレーションは、強拍の位置に来る音符をスタッカートにします。このアーティキュレーションが最も音楽をスムーズに進ませると思います。弱拍から強拍まではレガート、強拍の4分音符をスタッカートにします。

執筆者: 大井 和郎
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