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モーツァルト : 6つのウィーン ソナチネ 第1番(カウアーによるピアノ・ソロ編) 第1番 第2楽章 メヌエット アレグレット

Mozart, Wolfgang Amadeus : 6 Wiener Sonatinen No.1 No.1 Mov.2

作品概要

楽曲ID: 47246
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:3分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (765 文字)

更新日:2025年10月9日
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このメヌエットとトリオに関しては多くの考え方があるとは思いますが、筆者の意見も参考にしてみてください。まずここに書かれてある強弱記号を鵜呑みにしないようにします。その上でお話をしてみたいと思います。

メヌエットに関して:このメヌエットのピークポイントは25小節目から32小節目までとします。この8小節間と、1〜8小節間を比べたとき、明らかに、25〜32小節間の方がテンションが高いので、それを見越し、1〜8小節間はフォルテと書いてあるものの、フォルテでは弾かず、さながら小編成のアンサンブルと考え(例えば弦楽四重奏)、音量を控え、とても軽く演奏します。次に、9〜12小節間と、13〜16小節間を比べ、強弱の差を付けてみてください。どちらかが大きくても小さくてもかまいません。

17〜20小節間はpと書いてありますが、それをフォローしてもしなくても構いません。21〜24小節間はどうしてもpからクレシェンドしてピークポイントに備えてください。

トリオに関して:このセクションもメヌエットのセクションと同様に強弱記号を鵜呑みにせずに状況に応じて音量を決定していきます。確かなことは、左手にブロークンオクターブ(分散オクターブ)が出てくるところは音量は大きいと言うことです。トリオセクションには3カ所、それが出てきますので、そこを大きく、逆算して他を異なったアンサンブルの形態と考え、奏者の考えている音量を振り当ててみてください。アーティキュレーションは、音量やアンサンブルの形態に応じて、奏者が決定してみてください。基本的に重たい感じは出さない方が良いと思います。

執筆者: 大井 和郎
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