バッハ :カプリッチョ 「最愛の兄の旅立ちにあたって」 (ウン ポコ ラルゴ) BWV 992

Bach, Johann Sebastian:Capriccio 'Sopra la lontananza del suo fratello dilettissimo'  (Un poco largo)

作品概要

楽曲ID:45736
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:カプリス
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (397文字)

更新日:2023年10月29日
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実に様々なテンポで演奏されますが、基本的には Un poco Largo、つまりは少しだけゆっくりという指示ですので、極端に速いテンポは避けて下さい。4小節目から急にテンポを上げる奏者もいますが、そのような事はしないでテンポは1つにします。

この楽章は基本的に4声体で、4つのグループに分かれた合唱隊が歌っていると想定します。

古典派ではソナタ形式で、第1楽章が最も重要とされていたファッションをベートーヴェンが、新たな、プログラマティックミュージックという、第1楽章から先に進むにつれてストーリー性を持たせました。そして終楽章が最も重要な楽章になっていきます。

このバッハの作品は大変希で、そのような意味での「プログラマティックミュージック」という、ベートーヴェンよりも前に考案された音楽ということになります。

3楽章の深い悲しみから一転し、明るい一面やユーモラスな一面を描写しているとお考え下さい。

執筆者: 大井 和郎
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