ギロック :こどものためのアルバム 教会の鐘

Gillock, William:Album for chirdren Mission bells

作品概要

楽曲ID:45155
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分00秒
著作権:保護期間中

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎5 応用1 応用2 応用3

楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (969文字)

更新日:2018年3月12日
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12.教会の鐘

鐘にはペダルがありません。例えばラフマニノフの「鐘」を演奏するにしても、鐘にはペダルが無く、ペダルチェンジができない楽器であることを前提にすると、濁って当たり前と考える人もいます。この曲のペダル記号もどちらかというとそちらの傾向にあります。1-2小節間、5-8小節間、などを見るとペダルを踏みっぱなしにする指示があることがわかります。一つの鐘では無く、多くの鐘が一斉に鳴ることを考えると、確かに濁りなどはどうでもよくなるのかも知れません。ペダリングは奏者の主観的な考え方によって変わってきます。絶対にこれが正しいということはありません。奏者の主観に委ねられて然るべきだと思います。

しかしながらBセクション(17-32小節間)は、2小節単位で和音が変わります。2小節単位の最初の和音は最も低い位置にあることがわかります。これはバスの役割をも果たしている音と考えますので、低い位置にある和音は少なくとも、2小節間はペダルで伸ばして下さい。ここのペダルを1小節単位などで変えないようにします。

さてメロディラインですが、本来であれば、メロディラインを明確にして、スムーズにするところなのですが、これは「鐘」です。むしろ、打楽器的に、フレージングなど考えずにアクセントをつけて鐘の効果を出したほうが良いと思います。

Bセクションはそれでも少しpから始まり、29小節目をゴールと定めて、徐々にcrescendoをかけていきます。しかしここで注意することが一つあります。18-19小節間はa-mollのV7(EGisHD)、20-21小節間はa-mollの I (ACE) です。つまりは、V7が I に解決されますので、20-21小節は、18-19小節よりも弱くなります。同じく21-22小節はC-durのV7(GHDF)23-24小節は I (CEG)に解決されます(ここのセクション、厳密にはハーモニックシークエンスになります)。つまり、2小節単位でV-Iが来ますので、後ろ2小節は前2小節よりも小さく弾いてください。

この曲には特別なルバートをかけません。holding back(ゆっくり)や、in time(もとのテンポに)以外、指示が書かれていないところは全てテンポを保ってください。鐘の音がルバートをかけないのと同じことです。

執筆者: 大井 和郎

楽譜

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