メヌエットのテンポで演奏されるこの曲は、欧文タイトルの「At the Ballet」からも想像されるように、バレエの練習風景を思わせる作品です。少女たちが稽古に励む姿を思い浮かべながら、規則正しいリズムを意識して演奏しましょう。
スタッカートは、俊敏な動きを表現するように軽やかに奏で、フレーズのなかで足や手を伸ばしたり縮めたりするしなやかな動きを想像すると、音楽の流れが自然になります。3〜4小節に見られる松葉型のクレッシェンドやディクレッシェンドは、無理なく自然な変化を心がけるとよいでしょう。
17小節目からは、音楽に力強さとエネルギーを感じさせるように演奏します。音の芯をしっかりと保ち、確実なタッチで表現することが求められます。25小節目からは冒頭のメロディーが再現されますが、ppの指示があるため、音がか細くならないように注意しながら高音の響きを大切にしましょう。
35小節目ではメロディーに変化が加えられており、その違いをしっかりと意識しながら、気持ちを込めて演奏することが大切です。舞曲としての優雅さと動きのイメージを大切に演奏しましょう。