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ヘンデル :6つのフーガ 第1番 フーガ ト短調 HWV 605 ト短調

Händel, Georg Friedrich:6 Fugen Fugue in G minor g-moll HWV 605

作品概要

楽曲ID:44959
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:フーガ
総演奏時間:4分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (584文字)

更新日:2024年10月17日
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4声体のフーガで、大変複雑に書かれています。ついついテーマを見逃しがちなので、注意してみましょう。1小節目、この声部は果たして、ソプラノかアルトか、区別が付きません。冒頭4小節は一見ソプラノとアルトに見えるのですが、7小節目、1拍目裏拍Aから入ってくるラインがソプラノのようです。

仮に、1小節目のテーマは4小節目の3拍目、Aまでと仮定します。そうすると、次のテーマは、5小節目ヘ音記号、2拍目Gから出てきます。次に10小節目、ソプラノDから12小節目1拍目Gまで。11小節目4拍目テノールDから出て、13小節目ト音記号に移っていきます。

このように、テーマが必ず2拍目から出るとは限らず、11小節目のように4拍目から出ることもあれば、テーマの断片もあります。

サブのテーマは、3小節目ト音記号下声部Dから始まり、5小節目1拍目2分音符のGまでとします。

奏者はまず、テーマらしきものを全部探しておきましょう。次にサブのテーマも探します。

基本的に音量の大きくなるところは、左右の手が離れていく場所になります。また、テーマが下のレジスターにあるとき、パイプオルガンで、太いパイプが鳴っているイメージをします(例:30小節目4拍目バスのGから)。

特にピークポイントらしい場所はありませんので、奏者はテーマを把握し、どのテーマがテンションが高いか、等を鑑み、強弱を決定してください。

執筆者: 大井 和郎
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楽譜

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