例えばの話になりますが、18小節目から19小節目で、Es-durから始まりd-mollに、半ば強引で急激な転調をするような部分も見られますので、テンポはどちらかと言うとゆっくり目のテンポの方が良いと感じます。曲は半音階的進行が多く見られ、ある種の悲しみの表現と考えても間違ってはいません。

従って、躍動的でエネルギッシュに進む曲では無く、たっぷりゆっくり歌い上げる曲とした方が理に適います。

カデンツは、7小節目1拍目でg-moll、14小節目1拍目でd-moll、18小節目1拍目でEs-dur、25小節目3拍目でg-mollとなります。カデンツを意識し、セクション毎に曲を分けて演奏する方が弾いている側も聴いている側も判りやすくなります。あとは奏者の主観に委ねて、各調の強弱を決定してください。

とても厳かで、幻想的で、夢の中に居るような世界を想像してみて下さい。