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ハイドン :12のメヌエット 第3曲 Hob.IX:8 変ロ長調

Haydn, Franz Joseph:12 Menuette *in preparation* B-Dur

作品概要

楽曲ID:44761
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:0分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 大井 和郎 (512文字)

更新日:2025年5月30日
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まず、このメヌエットは一見単純に聴こえるかもしれないのですが、非和声音が多く含まれていて、それが強拍の位置に来ています。それらは、経過音、隣音、稽留音等の非和声音です。経過音や隣音は通常、流れをスムーズにするために、弱拍の位置に書かれるのですが、このメヌエットのように、強拍の位置に書かれることはそれなりの意味があります。

それは、弱拍の位置では表現できない、とてもおしゃれで、色気のある表現なのです。例えば1小節目、1拍目のEs(アパジャトゥーラと呼ばれる非和声音)、3小節目1拍目Es(経過音)、5小節目1拍目A(稽留音)、2拍目Fis(隣音)、3拍目G(稽留音)、6小節目も5小節目と同じ、7小節目、1拍目D(稽留音)、F(アパジャトゥーラ)、3拍目D(経過音)、といった具合です。そしてこれら、非和声音は、このメヌエット全体に続いて起きます。

奏者はそれらの非和声音を敏感に感じ、色気のある、おしゃれなストーリーをイメージして弾いてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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